【男性介護職員】介護事件について考える 事例1
ひとは自分でやったことに対して責任を逃れようとします。
現場にいると特に重度認知症の利用者に対しては顕著だと感じます。
小さい事が主ですが利用者がモノ扱いされている感が強い時があります。
重度の認知症の方は以下のような方がいらっしゃいます。
- すぐ忘れる
- 覚えられない
- そもそも話せない
- 訴えも少ない(もしくは無い)
利用者をモノ扱いしてしまう職員、何が問題で事件を起こしてしまうのか?
今回は北海道で起きた耳たぶをちぎてしまった男性職員について考えていきます。
例の介護施設の事件について
先日、職場で男性利用者向けにアンケートが配られました。
なぜ男性職員だけ?と思いましたが事件を起こしたのが男性職員だったからだそう。
利用者の耳たぶをちぎった事件、ご存じの方も多いと思います。
加害者を擁護するつもりはありませんが、
アンケート内容は
「どうしたら防げたのか?」
「防ぐためにはどうしたらいいか?」
など書かれていました。
被害者には被害者なりの原因もあると思いますが
概ね、加害者が原因が大きい印象です。
自分が書いた回答はここでは控えますが、
自分が書いた内容は被害者の事には触れず加害者の擁護でした。
なぜ加害者の擁護を書いたのか?
最初に書きましたが人は言い訳や責任を逃れようとします。
なぜ責任を逃れようとしたり言い訳をしてしまうのか?
職場環境や人間関係、利用者との関係に不満を抱えていると人は心を開かず、心を閉じてしまいます。
人間関係が良好なら、不満や利用者のことなど様々な事を話しながら解決していくことが可能だと思います。
しかし、人間関係がうまくいっていないとそこに利用者不在の独りよがりの感情だけが募っていきます。
最初に触れた、”被害者にも原因がある”と言うのは以下の通り。
- 言うことを聞かない。
- 話してもすぐ忘れる
- 言いたいことがわからない
- すぐに動いてくれない
などなど、これは利用者に対する対応がものを言う(介護技術が生きる)場面が多いですが、
職場に不満を感じる環境にいると、これらが原因でストレスが発散できずフラストレーションが溜まっていきます。
そこで爆発すると利用者に対して不満を抱くとすぐに手が出てしまう事案が発生します。
利用者をヒトではなくモノだと思ってしまうのだと私は思います。
ではどうしたらいいのか?
同僚からの意見も聞きましたが、概ね私と同じで加害者側の擁護が中心でした。
意見を聞いたものを具体例を交えて解説します。
- 給料が低い
- 仕事が大変でストレスがたまる
- 女性中心社会で肩身が狭い
- 不規則な生活
順を追って解説します。
1:給料が低い、どうしたらいい?
給料が低い場合、そもそも転職案件だと思います。
介護の職場は多種多様で、給料も多い職場も少ない職場もあります。
基本給が多いところは、ボーナスも多い印象もありますが、ボーナス以外は少ない…という職場もあります。
転職するたびに給料が下がっている私が言える立場では無いのですが(笑)
2:仕事が大変でストレスがたまる
仕事が大変といえど、どの職場にも大変な場面があり、
仕事とは大変な事をお金を頂いて行うことだと私は思っています。
自分にあった職場を転々とするのも一つの手だと私は思います。
(介護職はコロナ禍の中でも仕事に困ることはありませんので)
3:女性中心社会で肩身が狭い
女性中心の職場は、これは諦めるしかありません。
そもそも”女性の仕事”として行われていた経緯もあり当然かなと思います。
男性も増えてきました。今後に期待して様子を見ていきましょう。(男性の多職種からの転職も増えてます。)
4:不規則な生活
不規則な生活になるのは夜勤を行うから。
デイサービスなど、規則正しい職場へ転職をおすすめます。
まとめに変えて
事件についてはあまり深く触れておりませんが、
この事件も他の事件に多く含まれる介護の闇の部分が出てきた結果だと感じます。
職員の仕事に対する不適合もあると私は思います。
正直、介護の仕事に向かなかった。
介護現場は、とにかく人が足りません。
そこで”誰でも来ていいよ。”と言う求人がとても多いのです。
現場にいると利用者に対する対応が若干ずれている職員を見かけることがあります。
利用者の訴えを全く聞かない。
対応が雑。
気持ちが入ってない。
他の職員との協調性に欠ける。
上記の職員がたまに入ってきますが
大体は適応できずに辞めていきます。
ときには問題を起こしてしまうこともあります。
本当に仕事として行う職員なら、むしろ仕事だからこそ
職員間のコミュニケーションをしっかりと。
利用者にしっかり対応し、気持ちを込めて(仕事上仕方なくでも)
雑ながらも自分なりに一生懸命なら全然大丈夫なのです。
せっかく来てくれた職員を育てるのも現場の仕事です。
不満を募らせないよう現場で働いている職員同士でコミュニケーションを大切にしつつ
利用者中心の職場づくりに力を注いでいける職場でありたいものですね。
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