三重県伊勢市での２年前の虐待死亡事件

2020年2月の三重県伊勢市で運営する老人ホームで72歳男性利用者が、体調不良を訴えたら施設職員にホームから連れ出され、別の場所にあるホーム運営会社の施錠された部屋で一晩放置され翌朝に気づいた時には亡くなっていた。

男性利用者は、「胸が苦しい、病院に連れて行って欲しい」と繰り返し訴えたが、現場スタッフは「現場では対応しきれない」と経営者に報告した後に経営者と社員の2人は、ホームから14キロ離れたビル一階にある運営会社事務所の部屋へ運び入れ外側から3カ所に施錠した。翌朝、別の男性社員が室内のソファーで、ぐったりしている利用者を発見し事務所から50メートル離れたデイサービスのベッドに移動。その後、市内の医師に連絡した。

何故？と思う事だらけの対応

細かい経緯については分からない事が多いけど、この流れでの対応はよろしく無いと思います。不調を訴えている人の意思を無視して、放置して亡くならせている。情報の共有、経過報告、何も無く放置している事実。

考えられるのは、またいつもの事を言ってる、どうせ何とも無い、いつもの事だから放っておけば収まる…

でも、いつもより訴えが長いししつこいな、いい加減にして欲しい、こっちは他の利用者の事で手が足りない、どうにかしてくれ…で現場を知らない事務方が対応したのが今回の流れではないかなぁと思う。でも初めての対応では無くて何回も同じ様な事をしていて、問題なく済んでいて亡くなる様な事は無かったかと思います。

でも何で2年前の事が今更、記事となって出てくるのか？しかも現在は、その時の経営者が変わっていて分からないし、今はそんな事はやっていないとの事。

改めて虐待について皆さんは、どう思いますか？

今回の件については、想像の範囲でしか理解出来ませんが、改めて介護職員による利用者への虐待について、現場では現状どうなのか少し分かり合えればと思いました。

虐待と言われて1番解りやすいのは暴力…介護放棄に言葉の暴力…

虐待の種類も豊富であげたらキリがありません。長く語っても理解出来ないのが老人介護の世界。人としてキチンとやるのが本業と言われても完璧に出来る人は居ないと思います。

認知症で自我を無くした人達を相手に正常で出来る仕事では無いから。認知症が酷くなれば、利用者からの暴言、暴力は当たり前、言っても聞かない、女性職員であれば、胸やお尻を触られたり抱きつかれる…解っていないから利用者は、やりたい放題で職員が手を出せば犯罪…そこまでされて我慢は出来ません。あしらう事を覚えれば何とかなるけど、そこまでの経験を積むまでは時間が掛かります。

確かにそれで、給料を貰っているのも時事。でも、自分の子供や娘、彼氏や彼女、母親や父親が、我慢してそういう目にあっている…

介護職として働いているけど、そういう事実を知ってしまっても働いて欲しいと思いますか？

認知症も全員がそうだとは言わないし、そんな大変な利用者も大勢は居ないけど、現場の事実を知った上で対応をお互いに考えていきたいと思います。

それを知る為の現場で実習体験を皆さんも経験すれば、見方と捉え方が180度変わると思いますよ。