作業か仕事か、利用者ファーストで介護現場は変わる!その理由とは

作業か仕事か、利用者ファーストで介護現場は変わる!その理由とは

職員の顔色を伺いながら行う介護からの卒業と利用者ファーストで現場は変わると思います。


なぜなら、業務としての「作業」から、「仕事」として利用者の立場を考えて介護をしていくから。
その結果、介護の質も上がり結果的に現場も楽しくなるのです。

例えば介護現場でよく見かける風景

お風呂上がりに髪を洗えば髪の毛を乾かす必要がありますよね。

その髪を乾かす例で考えてみましょう。

利用者のお風呂上がり、あなたならどうしますか?

お風呂から上がってきた利用者、髪の毛を洗った場合は髪の毛を乾かさなくてはなりません。

職員「お風呂お疲れさまでした!髪の毛を乾かしますね。」

利用者「お風呂ありがとう、さっぱりしたよ!お願いしますね。」

この会話だけではただ髪を乾かしているだけなので、よく観る風景です。

実はこの会話の中でも結構見るところが多いのです。
少し例を出してみます。

  • 髪の毛を乾かすときに発する利用者の声色や表情、顔色
    (機嫌が悪いか悪いか、顔面が紅潮または蒼白になってないか等)
  • 爪の長さや男性なら髭を剃ったか剃らないか
  • お風呂上がりに着替えた服装が季節に合っているか、服の乱れ具合
    (長袖シャツが中で丸かってないか、背中が出ていないか等)
  • 必要な服や小物が揃っているかどうか
    (靴下からアームカバー、レッグカバー、メガネ、補聴器等)
  • 座り具合はどうか、傾いてないか

少し上げてみましたが、結構見るところが多いのがわかると思います。

お風呂上がりから少ししたあとに体調が悪くなる利用者もいらっしゃるので、気が抜けない場面です。

誰かに頼んだ後、放置していませんか?

ところで、新人職員や研修生など、髪の毛を乾かすことを頼まれる事が多いと思います。
頼まれたならやるしかありません。

髪の毛を乾かしたら職員に引き継ぎます。

髪の毛を乾かすことは、介護の入り口としてはコミュニケーションを取るきっかけにもなりとても大切です。

引き継いだ職員は、髪の毛がしっかり乾かしてくれているのか?

上記で上げた項目に対してどうだったかなども併せてチェックする必要があります。

それが仕事と言うものです。

しかし、それらをすっ飛ばして、

新人「髪の毛乾かし終わりました。どうすればいいですか?」

職員「はーい、ありがとうございました。○○様お疲れさまでした。こちらであとはやりますね。」

と利用者を引き継ぎ、誘導しそのままトイレ介助や臥床介助(寝かす)をする。


それは、よくある介護現場の風景ですが、実は結構多く見る場面でもあります。
(現場も忙しく、わりとそれどころじゃないところもあるのですが)

この後に、体調が悪くなり救急搬送された場合の言い訳ができなくなります。

一度、姿勢や服装の乱れ、顔や声色などさっと見るだけでも違います。

介護は対人のお仕事ですので、利用者に何かあっては大問題。

傍からしたら「しっかりした介護」に見えても、裏ではこういった事があり、現実にありえる話でもあるのです。

あなたはどっち?

「作業」として介護をするか
「仕事」として介護をするか

この2択は常に意識して分けて行う事が必要と思います。

あなたの介護、どっちですか?

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