ひとり親介護の悩みを友人から聞いて…

ひとり親介護の悩みを友人から聞いて…

久しぶりに昔の友人からメールがあって長く介護の仕事を続けている自分の事を知っていて、母親の介護についての悩み相談がありました。

今までは

友人の家庭環境は、父親が亡くなり母親が、ここ数年一人暮らしで過ごしていて、友人は長男、お姉さんがいる2人姉弟。姉は嫁にいきマンション住いで実家に近いが、家庭が忙しく母親に逢いに行く機会も少なくなり疎遠となって関係は悪く母親からは、何もしてくれない姉の愚痴を度々聞いている。友人は実家から離れた妻の実家近くにマンションを購入して住んでいる。たまに顔を出すが頻繁には通えない。

母親の決断

そんな状態の母親が、子供の世話になりたくないからと、高齢者住宅に入居を決めて入所したのが5月頃で、そこの施設では、希望で食事の提供もしてくれて月に17万円前後の費用が掛かり母親の年金より多いが、今までの貯金があり金銭的には大丈夫との事。

その母親が今回のコロナの影響で、外出と面会の禁止となって、食事も居室配膳となり人との関わりが無くなり(食事も口に合わなくて不味いと)これなら家に一人で居た方が、余程いいから施設を出て行くと決めてしまったけど…

〜ん…どうしたものか…

相談で友人は、どうしたら良いのか解らず、施設に居れば何かがあった場合の安否確認や対応をしてくれるので安心だが、どうしたら良いのか分からず姉と話をしても母親からは、何も今までしてくれなかったからと責められるだけだからと姉は非協力的で、好きにすれば良いと言って話にならない。友人も面倒はみたくても現状は難しいし母親が嫌がるので、どうしたら良いのか?との事でした。

友人からの話を聞いて、お互いが大丈夫だと思いお互いが普段通りの生活を送り、母親の事を気にかけながら心配していたが、忙しくたまにしか様子を見に行かなかった。姉は殆ど母親に会いに行く事もなく過ごしてきてしまっていた。歳と共に杖歩行での生活になってきた母親だが身の周りの事も今でも昔から自分で出来ていた。近所の人とも長年の付き合いで交流もあったとの事。

今年中には実家に帰って来て、また一人暮らしに戻るがどうしたらいいか困っていると…友人より

母親に心配だからと話をしても聴く耳を持たずに、姉が近くに住んでいても今まで心配もしないで、今更なんなのと愚痴を言ってきて言い争いになってしまう、施設に居てくれた方が、人の目もあるし安心なんだけど…言う事を聞いてくれずに自分で決めてしまうので困ってる…姉に言っても好きにすればいいと…

難しいけど…ね。

全員が納得して安心出来る様にする努力は必要だけど、とても難しい事だし母親を心配する気持ちは伝わると思うし、どうやって母親に妥協して施設に居てもらうか、家に戻り安心して生活出来る様に介護サービスを利用するか…お互いを尊重して対応していくしかないのかなって

と、伝えるしかなかったです。

相談されていつも思う事は、こうしたらこうなるのでは?と選択肢を色々と提案する事と、決定権はこちらでは無く当事者に決めてもらう事を第一に考えて伝える事を大事にしています。

今回は母親が子供に迷惑をかけてまで面倒を見てもらうなら動ける時に施設に入って安心してもらおうと思っての行動ではないのか?1人になって寂しかったとも思う。でも実際はコロナの件で隔離体制となって、人との関わりも無くて前の生活に戻りたいと思ったのでは?

無理を言って安心だから施設に残る様にしても母親が納得してくれるなら構わないが母親の意思も尊重すべきでは?お互いが納得して結論を出す様にしていかないと関係は改善していかないのではと…

ここは、一番大事だよ。

最後に友人には、後悔だけは絶対にしない様にして欲しいと伝えました。

もしお互いに意地を張っているなら相手が居るから出来る事。こうしたら、ああしてあげればと思うから…

その人が居る時に当たり前に出来る事が、居なくなって出来なくて後悔してしまう事。大切な人が居なくなった時の事を考えて、相手の立場になって考える。好き嫌いもあるけど血の繋がりは尊いもの…

いがみ合うより許す気持ちも大事なこと。自分が行う対応は周りの人も見ている事、いずれ自分がそうなった時に自分もされる事。家族の対応を見れば、その人が見えてくるけどね。

でも我慢してまで無理して出来ない事までする事は無いけど、どっちにしろ時には妥協も必要だから、無理せずお互いが後悔しないで欲しいと…

出来る大切さを居なくなってから気付いたって遅いんだよ…それを後悔という…

自分も家を出て両親を兄に任せて家族を養う事で精一杯で親孝行をしてあげたいと思ってはいたけど、何もしてやれず後悔するばかりで今となっては、父親が倒れて癌の闘病生活になってから気付くも時すでに遅く、ただ後悔のみ…

両親と兄、姉の家族と自分の家族と行った熱海への一泊旅行。その時も両親と兄が旅費を出してくれて、孫達との旅行が楽しかったのか父親が、まだ元気だった頃に、旅費は出すから皆で、また旅行の計画を立ててくれと言われて実現出来なかった事が悔しくて後悔するばかり。率先して計画を立てて予定するのが三兄弟の末っ子である自分のいつもの役目だけど、後で後でと思い先延ばしにしてきたのが自分…

だから父親が楽しみにしていた事を叶えてあげれなかった後悔。

後悔しないで欲しい…居る時に出来る事は早めに。居ない時には、もう遅いと、大切な人が居る時に気が付いて欲しいと思う。

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