介護サービスを利用している人と関わる方に……冷静に考えてみて下さいね。

介護サービスを利用している人と関わる方に……冷静に考えてみて下さいね。

介護の仕事に携わっていて、利用者の家族の事を少し話せればと思いました。

介護サービスを利用する意味って?

今回は在宅介護サービスと言われるデイサービスや訪問介護、小規模多機能施設などを利用して自宅での生活を継続していける事を目的として、介護サービスを利用している場合です。

よく考えてみましょう

デイサービスで長く勤務していた時に、そこは違いますよと、利用者の家族に思う事がありました。例えば、筋力が落ちて歩行が安定せずに車椅子を使用する事になった利用者さんが、デイサービスの利用を始めて、リハビリで機能訓練をしたからって、筋力が落ちた車椅子を使用していた人が歩ける様になる事は難しい事です。稀に例外もあり回復した利用者さんもいましたけどね。

利用者さんの家族から、デイサービスを利用しても悪くなる一方だけど、どういう事なんだ?

若い世代の人達なら機能訓練を受けて筋力を付けたりすれば、維持向上するのは当然ですよね。でも考えて下さいね、デイサービスを利用するのは高齢者であって、体力も筋力も低下している人が機能訓練を受けても現状を維持しているか、何もしなければ直ぐに落ちていく感じを緩やかに落ちていく様にしている事です。そこを普通に考えてくればと理解出来るのではと思っています。

在宅のサービスは、サービスを利用する事で、いかに自宅での生活を長く過ごせるか、だと思っています。家族が出来ない所をサービスで補い在宅での生活を支援する。その為の在宅支援サービスであるべきと思います。

施設に入所したいけど、直ぐに入れない場合は、過剰なサービスとしても仕方ないと思いますが、在宅のサービスを利用している家族が、ほぼ全ての事を事業所に任せてしまう場合が多く見受けられますが、利用料金を払っているから事業所がやるのは当然ではと思うのは、在宅での生活を継続していく為の支援とは意味が違うと思います。逆に家族が出来るのにやってしまって、家族の介護力を奪ってしまってる事業所もあります。それも違うと思います。

自宅での生活継続していける様にサポートするのが、在宅サービス

家族が出来るなら家族がやる。事業所には、そこを見極めてサービスを提供して、出来る事を増やしたり、知らない事を知ってもらう事、利用者が自宅で過ごせる時を増やす為の在宅回帰を目指すべく、在宅支援サービスの意味を含めて理解出来る様に、家族に対する指導と教育も含まれてると思っています。

そこで一番大事と思っている事が、サービスを開始する時の初回の面会です。家族の介護力や関わり方、どこまで頑張っているのか、頑張り過ぎていないか、この家族は関わる事をせずに頼りにしすぎて依存してしまわないか、そこを感じ取る事で、何かがあった時にクレーマーとなりそうなのか…がよく分かります。

例えば、利用者の置かれた状況が同じでも家族の関わり方や介護力によって、サービスの質や回数に違いが出る事。そこを初回の面会で見極めたり家族との信頼関係を築けるのか?を大事にしています。

利用者にサービスを提供するよりも気を付けている事があります。関わるべき家族との関係や家族教育をゆっくりでも築きつつ家族が、もう無理、参ったと潰れない様に細く長く支援していくのが理想なのかと思っています。

当たり前のこと、優しさの系譜…気を付けてますか?

家族と利用者さんに会って話を聞く事で、思う事があります。

利用者さんや家族との初回の面会に立ち合えれば、利用者さんと家族の今までの付き合い方や良好な関係なのか、だいたい見当がつく様になります。お互いの関係が悪いと利用者さんに対する想いや扱いに興味が無くて、面倒な事で関わりたく無いという思いが分かります。だから人から見たら有り得ない事をしていても気が付かない。その家族にとっては当たり前の事だから…

でも、その当たり前の事をしてきたら、それを見てきた人からは、自分がそうなった時に同じ目に合うんだろうなって…

親がしている事を見て子供は育つ。たから、それを当たり前に見てきた子供は同じ事をする。そこの家の当たり前の事は受け継がれていき、自分もされてしまうんだなって思います。他人からすると酷いと思う事も気が付かない…何故なら、当たり前の事は気が付かないですよね。

介護や人に対しては思いやりと優しさを持っていきましょうね!

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